感謝

母を想う「母の日参り」

「親孝行、したいときに親はなし」とはよく言ったものです。
今は元気なおかあさんとも、いつかは別れる日が来ます。
後悔しないのは無理でしょうが、その後悔を一つでも、少しでも減らせるように毎日感謝の気持ちを伝え、大切な思い出を少しでもたくさん作りたいものです。

さて、そうしてお別れしたお母さんを想う「母の日参り」というのがあるのをご存じでしょうか。
日本香堂が行った調査によると、実母や義理の母が他界している人の19.3%は母の日にお墓参りにいくことがある、30.5%の人が母の日に位牌や家に花を供えることがあり、
36.1%の人がお線香をあげることがあると答えているそうです。

一昔前では、ことあるごとにお墓参りに行く、先祖と緊密な関係を築いてきた日本人ですが、最近ではそういった習慣もなくなってきました。
そういう意味ではお墓に足を向けるキッカケが1つ増えるというのは素晴らしいことです。

さてこの母の日参りですが、実際はどのように行われているのでしょうか。
大きくはお墓に出向き、掃除をして、お花を手向け、お線香をあげる普通のお墓参りと変わりありません。
ただ、宗派によっては母の日によく使われる赤いカーネーションはあまり好まれないこともあります。

また先祖代々のお墓だったりすると墓石が大きかったりして、カーネーションだけだと手向ける花としてボリューム不足だったりすることもあります。
そんなときは、白いカーネーションを基調に別の花と組み合わせると良いでしょう。
カーネーション自体が小さな花ですので、百合などある程度大きな花を合わせるとバランスが取れます。

また、最近はカーネーションの香りがするお線香なんてものも売られています。
色もカーネーションと同じように薄いピンク色をしています。
年に一度の母の日ですから、普段とは違うお線香をあげるのも良いでしょう。

死後の世界があるかどうかはわかりませんが、もしあるとしたら顔を見せてくれて、元気にやってくれることを報告してもらうのが亡くなられたお母さんにとっても
供養になる母の日の過ごし方なのではないでしょう。

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